アメリカ連邦緊急事態管理庁の略称で、天災や人災、テロなどの緊急事態における、救助・救援、復興、事前準備、被害軽減の4つを柱とする危機管理を担う政府機関。大規模災害が発生した際、被災地の要請に基づき、他の省庁や州政府、自治体、民間団体などと連携して支援活動を統括する。1979年にジミー・カーター大統領の大統領令により、合理的な災害対応を行う機関として、消防庁や災害支援庁など6つの政府機関の統合によって発足した。当初は独立した組織だったが、2001年の同時多発テロ事件を経て、03年に新設された国土安全保障省の傘下に編入。首都ワシントンに本部を置き、全米10カ所に地方局をもつ。職員数は約7500人(11年現在)。長官は、連邦上院の助言と承認に基づき、大統領によって任命される。