アメリカと韓国の空軍が合同で2008年から毎年2回実施している空中戦闘訓練。米韓両軍の相互運用性を高めることにより、朝鮮半島の有事に対する即応能力の構築を図る。2012年1次マックスサンダーは5月7~18日、韓国西部の空域などで過去最長となる12日間の日程により行われ、韓国空軍からF-15K戦闘機など38機、アメリカ第7空軍からF-16戦闘機や空中給油機KC-135、空中警戒管制機(AWACS)など22機が参加、規模も過去最大となった。今回の演習は北朝鮮との戦争初期の状況を想定し、領空に飛来した敵機の撃墜や空中給油のほか、敵の攻撃拠点を特定した精密爆撃の訓練も取り入れられた。過去最大規模の訓練が行われた背景には、韓国に対して「特別行動が開始される」と通告するなど、威嚇を強める北朝鮮をけん制する狙いが強くあるとみられる。韓国メディアの報道によると、北朝鮮は12年2月以降、戦闘機の出撃訓練を急増させている。