非同盟運動(NAM)に加盟する諸国が、ほぼ3年ごとに開催する首脳会議。非同盟諸国は、インドのネルー元首相の外交理念を基に、中立の立場で平和を維持することなどを目指す非同盟主義を外交政策の基調とする。2012年5月時点で、119カ国とパレスチナ解放機構(PLO)が加盟。アメリカのニューヨークに常設事務局を置いている。1961年9月に旧ユーゴスラビアのベオグラードで開催された第1回首脳会議では、インドや旧ユーゴスラビア、エジプトなどを中心にアジア、アフリカ、ラテンアメリカから25カ国が集まった。東西冷戦下においては、アメリカとソ連のいずれの陣営にも属さず、国際的緊張の緩和、反帝国主義、反植民地主義を掲げた。冷戦後には、イラン・イラク戦争など内部間の衝突を抱えながらも、グローバル化における経済格差問題などに取り組んでいる。2012年8月31日、イランのテヘランで開かれた第16回非同盟諸国会議では、核の平和利用の権利を支持する共同宣言を採択した。次回は、15年にベネズエラで開催される。