ニューヨークで2010年7月2日に開かれた国連総会において、満場一致で設立が採択された、世界の女性と少女たちのための新しい国際機関。UN Womenは略称で、正式な英語名称はUnited Nations Entity for Gender Equality and the Empowerment of Women。国連女性開発基金(UNIFEM)、国際女性調査訓練研修所(INSTRAW)、女性の地位向上部(DAW)、ジェンダー問題と女性の地位向上に関する事務総長特別顧問室(OSAGI)、の四つの既存の女性関連専門機関を統合したもので、11年1月から活動を開始する。国連は長年、各機関でジェンダー平等と女性のエンパワーメントに取り組んできたが、資金不足や人材不足などの課題にも直面してきた。国連の女性関連機関を統合し、新たに独立した国際機関を作ることで、資金や技術、人材を効率的に配置し、より大きな成果を達成することを目指し、国連改革の一環として行われた。予算も現在の4機関の総額の約2倍、5億ドルが計上される予定。女性に関する政策の国際基準の設定や、加盟国への政策実施支援などが主な役割となる。