世界各国の汚職や腐敗を監視する国際的な非政府組織であるトランスペアレンシー・インターナショナル(Transparency International、本部・ベルリン)が、世界の国や地域の公的部門の汚職度合いについて独自に調査を行い、腐敗認識指数(corruption perceptions index ; CPI)として指数化し、ランク付けしたもの。世界汚職ランキングともいい、発表は1995年から行われている。2012年には、0(腐敗度が高い)から10(腐敗度が低い)までだったスケールを、0から100までに改定し、176の国と地域を対象に調査した。汚職度がいちばん低いのは、90ポイントのデンマーク、フィンランド、ニュージーランドで、同率の1位。最下位は、8ポイントのアフガニスタン、北朝鮮、ソマリア。日本は74ポイントで前年の14位から17位に後退した。調査対象のうちの3分の2はスコアが50ポイント以下と、汚職や腐敗が世界中にまん延していることをうかがわせた。新興国のBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)も50ポイント以下だった。