2007年6月6~8日に、ドイツ北東部のハイリゲンダムで行われた第33回主要国首脳会議(サミット)の通称。首脳会議の参加国は、日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、カナダ、ロシアの8カ国で、G8サミットとも呼ばれる。今回は地球温暖化問題が最大のテーマで、議長総括に「2050年までに温室効果ガスの排出量を半減することを真剣に検討する」といった目標が示された。これについて、世界の温暖化対策が一歩前進したとする評価と、基準年や参加国があいまいで、「玉虫色」の決着との批判があり、課題は次回に持ち越された。このほか議長総括は、09年のイタリア・サミットまでに、中国、インド、ブラジル、メキシコ、南アフリカの新興経済5カ国と新たな対話を行うことや、北朝鮮に核廃棄と拉致問題の早期解決を求めることなどが盛り込まれた。次回のサミットは08年7月、北海道洞爺湖で開催される。