韓国の首都ソウル市にある国宝第1号の文化財。2008年2月10日、放火によって全焼した。1398年、朝鮮王朝(李朝)初代王の李成桂(イ・ソンゲ)が王城の正門として建設。南に位置することから南大門(ナムデムン)とも呼ばれる。細部の技法が非常に精巧かつ緻密で、朝鮮時代前期を代表する建築物。改築や修復はしたものの、1592、97年の豊臣秀吉の朝鮮出兵から、1950~53年の朝鮮戦争に至る、いくたびもの戦火にも失われず、ソウル市内で最古の木造建造物として、観光名所のひとつとなっていた。韓国の警察当局は全焼翌日の11日、69歳の男を逮捕した。男は2006年に朝鮮時代の王宮である昌慶宮(チャンギョングン)の建物に放火して有罪判決を受け、執行猶予中だった。