国内外の緊急事態が発生した折に、即時対応が可能なように編成されている中央即応集団(陸上自衛隊中央即応集団)の中心部隊。中央即応集団は、2007年1月の、防衛庁から防衛省への昇格に伴う組織替えにより、同年3月に新編・発足した防衛大臣の直轄部隊である。その中でも、とりわけ中央即応連隊(中連隊)は、国内にあっては、対ゲリラ活動や自然災害などの不測の事態が勃発した場合には各方面隊の増援部隊としてその活動を支援する。また国外にあっては、国際平和協力活動などに迅速に対応するために先遣隊として派遣され、主力部隊が到着するまでに基盤整備を実施する役割を担う。09年5月には、ソマリア沖の海賊に対処する航空隊の先遣隊として、ジブチ共和国に派遣されたのを皮切りに、10年1月にはハイチ大地震のため、国際緊急医療援助隊の先遣隊として派遣された。部隊規模は人員約700人、駐屯地は栃木県宇都宮市。