1950年6月から始まった朝鮮戦争の休戦をめぐる国際協定。51年7月から休戦交渉が始まったが、捕虜をめぐる交渉などが難航し、その後2年間戦闘を続けながら断続的に交渉が行われた。53年7月27日、アメリカ軍が中心となった国連軍、中国軍、北朝鮮軍の三者が、板門店で休戦協定に署名した。朝鮮半島の統一を主張する韓国は休戦に反対し、署名しなかった。同協定は、前文と5カ条からなる。南北の敵対行動を禁じたほか、北緯38度線を軍事境界線としてそこから南北2キロ以内を非武装地帯とすること、板門店に軍事休戦委員会を設置すること、捕虜に関する取り決めなどが盛り込まれている。なお、北朝鮮は休戦協定に代わり終戦となる平和協定の締結を求めているが、同国の核問題で進展が見られず、交渉は進んでいない。2013年2月12日に実施された北朝鮮の3度目の核実験を受けて、国連安全保障理事会(安保理)は、全会一致で北朝鮮制裁決議を採択。また、3月11日にはアメリカ軍と韓国軍による大規模な合同演習が開始されたことを受けて、同日北朝鮮はそれらに反発し、休戦協定の白紙化を表明した。