中部アフリカの地域統合を目的とする経済協力機構。フランス語の略称はCEEAC。アフリカの地域統合を目指して54カ国・地域が加盟するアフリカ連合(AU)に認定されているアフリカの地域経済共同体(RECs)の一つ。アンゴラ、ブルンジ、カメルーン、中央アフリカ、コンゴ、コンゴ民主共和国、ガボン、サントメプリンシペ、赤道ギニア、チャドの10カ国で構成されている。域内総人口は、1億2393万3000人(2006年)。本部は、ガボンの首都リーブルビルにある。1981年にガボンの当時のボンゴ大統領が提唱。農業、工業、運輸、通信や人の移動などについての共通政策で、域内の経済成長を促すことを目指して、83年に発足した。92年から98年にかけては、域内の紛争や、一部の加盟国の拠出金未払い問題などで活動を中止。活動再開後は、域内の平和維持などにも注力している。2013年1月11日、中央アフリカ政府と武装蜂起した反政府勢力セレカとの停戦合意が結ばれた際には、ECCASが仲介役を果たした。