2018年に韓国の平昌で開かれる第23回冬季オリンピック大会。2011年7月6日、南アフリカのダーバンで開かれた国際オリンピック委員会(IOC)の第123次総会で決定した。韓国のオリンピック開催は、1988年のソウル大会(夏季・第24回)に次ぎ2回目。アジアの冬季オリンピックは72年札幌(第11回)、98年長野(第18回)に次いで3回目となる。平昌は、韓国北東部に位置する江原道(カンウォンド)の街で、人口は約4万5000人。首都ソウルから車で3時間の距離にあり、夏は避暑地として、冬はスキーなどでにぎわう。特に日本では、ドラマ「冬のソナタ」のロケ地として人気。投票は、過半数を取る都市がなければ最下位を外して再投票するルール。2010、14年大会にも立候補し、いずれも決選投票で小差の敗北を喫したが、今回はドイツのミュンヘン、フランスのアヌシーを相手に、1回目で過半数を獲得する圧勝だった。先の2回では、江原道が韓国唯一の南北分断道であることから「南北融和」などを訴えたが、今回は「新たな地平線」をテーマに掲げて冬季競技の底辺拡大を図り、冬のスポーツになじみの薄い国々の子供たちを招待する「ドリーム・プログラム」などを推進。総会では、李明博(イ・ミョンバク)大統領や、10年バンクーバー・オリンピックのフィギュアスケート金メダリスト金妍児(キム・ヨナ)が現地でPR活動を行うなど、国を挙げての招致活動を展開した。