北朝鮮の実情を、北朝鮮に暮らす人々自身が取材した記事を掲載する季刊雑誌。ウェブ配信版もある。2008年4月1日、日本語版が創刊された。ジャーナリスト集団「アジアプレス」の石丸次郎などが、朝中国境取材のなかで出会った、一時的に中国に越境した北朝鮮在住者のなかで、「ジャーナリズムに挑戦したい」という人に記事の書き方などを教え、議論を重ねることで、今回の創刊に至った。北朝鮮の記者は大学教員、朝鮮労働党職員、貿易関係の会社員などの本職をもっており、原稿やビデオ映像は、協力者によって国外に持ち出され、編集される。創刊号の内容は、核問題など国際情勢への人々の反応や、国営企業幹部による経済分析など。政策や指導者に対する評判が、生々しい会話のまま記録された記事も多く、苦しい生活からの脱出を願う庶民の声に触れることができる。韓国語版はすでに07年11月に創刊されており、英語版も08年6月に刊行される予定。「リムジンガン」は、北朝鮮から軍事境界線を横切って韓国へと流れる臨津江の北朝鮮表記で、韓国では「イムジンガン」と表記される。