欧州連合(EU)の欧州委員会(EC)が、インターネット上の個人情報保護の強化を目指し、2010年11月30日に発表した新たな規定案に盛り込まれた、新しい権利の概念。ネット上で個人情報を扱うSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)や金融機関などの事業者に対し、個人から要請があった場合は、名前や年齢、写真や文章など、すべての情報をサーバーから消去することができるようにする。個人情報はネット上では容易に広まってしまうが、消去するのはたやすいことではない。EU域内市民の個人情報保護や、適切な個人情報保護措置をとっていない国への情報移転の禁止などを1995年に定めた「EUデータ保護指令」を改正して実現を目指す。一般の意見も募集し、2011年中には法案としてまとめる予定。