ヘリコプターと航空機の機能を兼ね備えた、アメリカ軍の垂直離着陸輸送機。アメリカのベル社とボーイング社が共同開発したもので、2007年にイラクで実戦配備が始まった。主翼の両端に傾斜式回転翼(ティルトローター)と呼ばれるプロペラがあり、その角度を変えることで、ヘリコプターのように垂直に離着陸し、固定翼機のように高速で長い航続距離を飛行することが可能である。最大速度は約510km、航続距離は約2200km。2010年8月31日、沖縄県の米軍基地にオスプレイが配備される可能性について、岡田克也外務相(当時)が閣僚として初めて言及。さらに9月9日、アメリカ国防総省のモレル報道官が、同機がいずれ在日米軍基地に配備されると明言した。同機の開発段階で墜落事故が相次いだことによる安全性への不安や、飛行ルートの違いからヘリコプターよりも騒音が大きくなる可能性があることなどから、沖縄では配備に批判の声が多い。仲井真弘多沖縄県知事は、翌10日、同機の配備に批判的な考えを表明した。