日本赤十字社と北朝鮮の朝鮮赤十字会による日朝間の人道問題をめぐる会談。1997年に設置された日朝赤十字連絡協議会の会合をさす。日朝両政府の当局者も参加して、97年、99年、2000年、02年に開催され、日本人拉致問題や日本人配偶者の一時帰国、北朝鮮への食糧支援などについて断続的に協議を重ねてきた。12年8月9~10日、中国の北京で10年ぶりに日朝赤十字会談を開催。第二次世界大戦の終戦前後に、北朝鮮地域で死亡した日本人遺骨の返還や墓参の実現について協議した。厚生労働省の推計によると、北朝鮮にあたる地域で3万4600人が死亡し、そのうち2万1600柱の遺骨が残っているとみられている。今会談では、両国の政府当局者が参加しなかったため、次回は両国政府へ協力を求めることで一致。それを受けて日本政府は、同年8月29日に予備協議を行うと発表した。