献血手帳に代わり、2006年10月1日から導入された献血カードの愛称(愛の献血カードの意味)。紙製だった献血手帳から、運転免許証大の磁気カードとなり、発行の際に4けたの暗証番号を設定し、裏面には名前、血液型、献血記録、次回の献血可能日などが印字される。表面は献血手帳同様、赤と金のデザインとなっている。近年、エイズなどウイルス感染の検査目的に献血を利用する人が増えているなどの理由から、日本赤十字社では、偽名献血防止などの安全対策の一環として、献血者の本人確認をスムーズに行い、個人情報保護を強化するため磁気カードに切り替えたとしている。献血手帳では、いつ献血したかの履歴が過去10回分記載されていたが、献血カードでは過去3回分のみで、都度更新されていく。献血方法は、全血献血(すべての血液成分を献血)である「200ミリリットル献血」「400ミリリットル献血」、成分献血(必要な成分だけを献血)である「血しょう成分献血」「血小板成分献血」の4種類があり、年齢や体重など献血者の採血基準はそれぞれ異なる。厚生労働省血液対策課の調べによると、1990年に770万人だった献血者数は、2008年に508万人まで減少。特に10~20歳代に顕著で、血液不足が深刻化しているという。同省は09年2月17日に、400ミリリットル献血の年齢基準を現行の18歳から、男子に限り17歳に引き下げる改正案を発表した。都内の献血ルームでは、お菓子や飲み物、漫画本を用意したり、占いやハンドマッサージなどのサービスを設けるなどして、献血者の確保に努めている。