肝炎を2014年度までに根治可能な疾病にすべく、厚生労働省が打ち出した肝炎研究7カ年戦略のための会議。国内最大の感染症であるウイルス性肝炎のほか、肝硬変、肝がんに対する研究の方向性や対策を専門家が討議する。08年5月27日に初会合が開かれた。11月14日の第4回会合では、C型肝炎のインターフェロン治療を標準的な48週から72週にすることの有効性が結論づけられ、治療費助成の期間が延長される見通しとなった。なお、肝炎研究7カ年戦略は、1963年より国が実施してきた肝炎研究の結果をもとに、臨床・基礎・疫学の各研究分野で新規重点課題を策定。今後7年間の戦略目標として、(1)B型肝炎の臨床的治癒率を現状の約30%から約40%まで改善、(2)C型肝炎(1b高ウイルス型)の根治率を現状の約50%から約70%まで改善、(3)非代償性肝硬変の5年生存率を現状の約25%から、B型肝炎由来で約50%、C型肝炎由来は約35%まで改善、(4)進行肝がんの5年生存率を現状の約25%から約40%まで改善、を目指す。