省エネルギーに配慮した家電製品の購入者に、指定された商品などと交換できるポイントを付与する制度(エコポイントの活用によるグリーン家電普及促進事業)。政府が2009年4月に発表した追加経済対策に盛り込まれたもので、景気浮揚策と地球温暖化対策を兼ねている。財源は同年5月成立の補正予算に計上された2900億円。対象家電は、エアコン、冷蔵庫、地上デジタル(地デジ)放送対応テレビのうち、省エネ性能が5段階評価の4以上の製品で、中古品は対象外。省エネ性能は、製品に張られたラベルの☆の数で確認できる。エコポイントは、冷房能力3.6kW以上のエアコンが9000点、501リットル以上の冷蔵庫が1万点など。買い替えをしてリサイクルする場合には、製品によって3000点か5000点が加算される。地デジ対応テレビは、11年7月に始まる地デジ放送の普及促進のため、46型以上で3万6000点とポイントが高い。対象家電の購入者は、販売店か郵便局で入手できる申請書のほか、レシート、保証書のコピーなどをグリーン家電エコポイント事務局に郵送し、ポイントの登録と商品交換の申請を行う。事務局のホームページ(http://eco-points.jp/EP/index.html)でも手続きは可能だが、レシートなどは別に郵送する。登録のみを先に済ませて、後日交換を申請することも可能。交換できる商品は、「全国共通おこめ券」などの商品券や、公共交通機関が発行する電子マネー、地域産品の農産物など271件(第1次募集分)。エコポイントが発行されるのは、09年5月15日~10年3月31日購入分で、09年7月1日に始まった登録、申請の期限は10年4月30日。商品などへの交換は12年3月31日まで。