仮設住宅での暮らしを、快適にするためのアイデアを紹介したウェブサイト。新潟大学工学部の岩佐明彦准教授研究室が、東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)で被災した人を支援するため、2011年4月に開設した。仮設住宅は、自然災害によって住む家を失った被災者に対し、行政が2年間の期限付きで供与する住宅で、正式には応急仮設住宅(temporary housing)という。このサイトでは、04年の新潟県中越地震、07年の新潟県中越沖地震などで被災し、実際に仮設住宅で生活した人からアイデアを募集した。家電製品などの取扱説明書になぞらえて、(1)はじめに、(2)仮設の心得、(3)仮設の知恵、(4)仮設の達人、(5)仮設のアイテム、(6)仮設de仮設カフェ、の6章からなる。心得編ではプレハブ工法による仮設住宅の素材や構造、返却時の原状回復義務などを紹介し、知恵編では表札のデザインから、物干しや収納の作り方、湿気や暑さ寒さの対策、間仕切り、遮音、ガーデニング、玄関の増設、コミュニティースペースの作り方まで、写真入りで解説してある。ダウンロード版を印刷すると、全80ページのブックレットになる。11年6月3日、バージョン1.5が公開された。