2010年6月30日の改正育児・介護休業法の施行に伴い、男性の育児参加や育児休業の取得を促すために厚生労働省が立ち上げたプロジェクト。イクメンとは、育児と男性を意味する英語のメンを合わせた造語。イクメンプロジェクトのウェブサイトでは、育児中または将来育児を楽しみたいと思っている男性をイクメンとして登録してもらい、育児休業や育児の体験を共有できるサービスを提供する。また、イクメンプロジェクトに賛同する人もサポーターとして登録ができ、企業などの場合は、企業名が入ったサポーター登録証やポスターなどを自社の受付などに掲示することができる。この他、毎月1回、応募者の中から育児に積極的なイクメンを「イクメンの星」として選定したり、各種イベントやセミナーの企画・運営を行うなど、情報発信の起点にする。厚生労働省の08年度の調べでは、育児休業を取得したいと考えている男性は30%いるが、実際に育児休業を取得した男性は1.23%にとどまっている。厚生労働省では、これを17年度には10%、20年度には13%に上げることを目標としている。改正育児・介護休業法では、夫婦で子どもが1歳2カ月になるまでに1年間の休業が取得できることや、配偶者が専業主婦(夫)の場合でも取得できるなどの新制度が導入された。