生命表とは、ある人口集団の一定期間の死亡状況をもとに、年齢別の死亡する確率(死亡率)や、あと何年生きられるか(平均余命)などを表したもの。厚生労働省では、日本にいる日本人について、「完全生命表」と「簡易生命表」の二つを作成している。完全生命表は、5年に1回行われる国勢調査に基づく日本人の人口(確定数)と、人口動態統計に基づく死亡数・出生数(確定数)をもとに、5年ごとに作成される。簡易生命表は、国勢調査の数字をもとに算出する各年10月1日時点の推計人口と、人口動態統計月報年計(概数)に基づいて、毎年作成される。このため、完全生命表は生命表の確定版であり、簡易生命表は完全生命表の簡略版という位置づけとなる。なお、0歳児の平均余命が、その調査年の平均寿命となり、保健福祉水準を総合的に表す指標として広く用いられる。2012年5月31日発表の「第21回生命表(完全生命表)」によれば、日本人の平均寿命は男性79.55年、女性86.30年。07年発表の第20回と比べて、それぞれ0.99年、0.78年上回った。