厚生労働省が、全国の医療施設の分布や整備状況などを明らかにし、診療機能を把握、医療行政の基礎資料を得るために行う調査。1948年に行われた「施設面からみた医療調査」が前身で、53年に改名、現在の名称になった。同調査では全国の医療施設の開設、廃止などの申請数の集計を「動態調査」として毎月行うほか、検査・手術の実施状況や診療設備の保有状況など、詳細な診療機能を把握する「静態調査」を3年ごとに行っている。2012年11月には「静態調査」を含めた調査結果(年報)が発表された。同調査の「動態調査」からは、11年10月1日時点での全国の病院(患者20人以上の入院施設を有する)の総数は8605施設で、前年比で65施設減少していることがわかった。また、産婦人科・産科を有する病院は1395施設(前年比37施設減)、さらに小児科を有する病院は2745施設(同63施設減)となり、18年連続で減少を続けていた。一方、「静態調査」からは、緩和ケア病棟があると答えた病院は279施設で、08年比で50施設増加したことなどがわかった。