スイスに本部を置く非営利団体国際バカロレア機構(IB機構)が定めた教育プログラム。年齢に応じて、PYP(Primary Years Programme:初等教育プログラム、3~12歳)、MYP(Middle Years Programme:中等教育プログラム、11~16歳)、DP(Diploma Programme:ディプロマ・プログラム、16~19歳)の3つのプログラムがある。バカロレアはフランス語で「大学入学資格試験」の意味があり、DPを導入している同機構の認定校でプログラムを修了し統一試験に合格すると、国際的に認められる大学入学資格を取得できる。DPは研究課題を自ら探して論文にまとめる探究型の学習が特徴で、英語、フランス語、スペイン語のいずれかによる授業が求められる。アメリカのハーバード大学など難関校を含む約2000大学が、この入学資格を採用しており、2012年3月現在、認定校は世界141カ国で約3340校ある。日本の認定校は私学とインターナショナルスクールを含めた22校で、うちDP導入校は15校にとどまる。日本からの留学生が減少傾向にある中、文部科学省は世界に通用するグローバル人材の育成をめざして、認定校および国際バカロレアに準じた教育を新たに行う高校を、今後5年間で新たに200校にする計画を発表した。