NPO法人「日本ファンドレイジング協会」(東京都港区新橋)が2010年12月20日に発行した、日本で初めてとなる寄付についての白書(日本経団連出版刊、2100円)。日本における個人・法人の寄付金額やその動機などについての調査、分析結果と寄付にまつわる出来事をまとめている。それによれば、2009年の日本人の年間寄付総額は、個人が5455億円、法人が4940億円。個人で寄付を行った人は3766万人に上り、15歳以上の人口の約34%に相当すると指摘している。ただし、宗教関連が2409億円(44.2%)ともっとも多い(檀家の寄付やさい銭も含む)。法人の寄付については、法人所得に占める割合が1.4%であることを明らかにしている。日本ファンドレイジング協会は、NPOにおいて資金調達(ファンドレイジング)担当者が自信をもって仕事を行えること、日本に新しい寄付文化を創造することを目的に09年に創設されたもので、代表理事は財団法人さわやか福祉財団理事長も務める堀田力。