1973年に設立された全国がん(成人病)センター協議会(全がん協)が、同会に加盟している全国31病院のがん患者の治療成績の集計結果から割り出した生存率を、インターネットで公開しているシステム。2012年10月23日公開時の対象は、1997~2004年に診断・治療した入院患者約24万症例で、随時更新の予定。ウェブサイト内の入力画面の「部位」「臨床病期」「性別」「年齢」などの項目にデータを入力すると、生存率の結果がわかる。具体的には、1年生存率から5年生存率までの1年ごとの実測生存率と、実測生存率にがん以外の病気で亡くなったケースを補正した相対生存率。また、症例数やデータ提供施設、さらに治療の方法や今後期待される治療法などのアドバイスもある。最新のデータではあるものの、患者が実際にがんと診断されたのは10年以上前であることから、全がん協では、医療の進歩により、12年現在の治療成績は公開データよりも向上したとしている。