2008年6月14日に開業する東京メトロ副都心線(池袋~渋谷)の、新しい渋谷駅内部につくられた吹き抜け空間の名称。改札コンコースからホーム階までの3層にわたる全長約80m、幅約24mの楕円(だえん)形の空間を、「地下に浮遊する宇宙船」とイメージして名付けられた。最大長径22mの巨大吹き抜け空間は地上の開口部とつながり、大規模な地下駅としては世界初の自然換気システムが採用されている。ホームの床下などに張りめぐらせた冷却チューブに冷水を循環させる、放射冷房システムと併せて、年間約1000tの二酸化炭素排出量を削減し、環境への負荷を低減させた。地下3層構造の新駅の総床面積は約2万8000平方メートルで、デザインは安藤忠雄。副都心線は、開業と同時に東武東上線、西武池袋線と相互乗り入れを開始し、12年度には東急東横線とも相互乗り入れをスタートする予定。