2007年に設立されたマレーシアを拠点とする格安航空会社(LCC low-cost carrier)。01年に設立されたLCCエアアジアのグループ会社で、中・短距離フライトを運航するエアアジアに対して長距離フライトを担当する。エアアジアは、運航機種の絞り込み、機内食や手荷物の有料化など、LCCのビジネスモデルでもある徹底的な低価格戦略を追求し、アジア最大のLCCに成長した。グループは10年8月現在で94機を保有、アジアを中心にイギリス、オーストラリアなど、132路線を運航する。第4滑走路を増設した羽田空港は、10年10月末から国際線定期便の運航が開始されるが、エアアジアXは9月21日、羽田に乗り入れる初の海外LCCとして、12月9日に羽田~クアラルンプール路線の開設を発表した。火、木、日曜日の週3往復の運航で、料金は予約時期によって異なり、片道1万4000円~6万8000円と、大手航空会社より5~7割安いとされる。さらに、10年9月23日~10月31日に旅行期間10年12月9日~11年7月31日のフライトを予約すると、一部座席の料金を片道5000円で提供する就航記念キャンペーンで話題を呼んだ。なお、10年9月現在、日本に乗り入れている海外LCCには、オーストラリアのジェットスター航空、オーストラリア・シンガポール合弁のジェットスター・アジア航空、フィリピンのセブ・パシフィック航空、韓国のエアプサン、チェジュ航空、中国の春秋航空などがある。