1970年の全国新幹線鉄道整備法によって定められた整備新幹線の一つで、福岡市(博多)~鹿児島市(鹿児島中央)の鹿児島ルートと、福岡市~長崎市の長崎(西九州)ルートがある。既に2004年3月に鹿児島ルートの熊本県・新八代~鹿児島中央間は部分開業している。10年3月22日、鹿児島ルートの残る博多~新八代間のレール締結式がJR熊本駅で開かれ、全長約257kmのルートが1本につながった。博多~新八代間は約129kmで、総工費8920億円、6駅が設けられる。地上設備の検査の後、10年秋には走行実験に入りダイヤと運賃を決め、11年3月に全線開業予定。全線開業に向け09年8月から、新800系「つばめ」号が運行している。全線開業後は、博多~鹿児島中央間の所要時間は約1時間20分、山陽新幹線に直通する新大阪~鹿児島中央間の「さくら」号の運行も始まり、同区間は約4時間となる。ちなみに長崎ルートは、鹿児島ルートの新鳥栖から分岐して長崎に至るルートで、武雄温泉~諫早間の工事が着工されている。