犯罪被害者の権利や被害回復制度の確立を求め、2000年1月に「犯罪被害者の会」として設立された団体。01年11月より現在名。通称「あすの会」。初代代表幹事は、1997年に業務上の逆恨みで妻を殺害された岡村勲弁護士(現・顧問)。2011年1月、2代目代表幹事に就任した林良平弁護士は、妻が殺人未遂事件の被害者である。1999年に起きた、光市母子殺害事件の被害者遺族である本村洋さんも設立メンバーの1人。会員資格は「生命・身体にかかわる犯罪被害者およびその近親者」とされ、2011年時点の会員数は約400人。同会は、(1)被害者の権利の確立、(2)被害の回復制度の確立、(3)被害者および近親者に対する支援、などを掲げ、署名集めや調査、シンポジウムの開催といった積極的な活動を続けてきた。そうした活動は、「被害者の権利」を初めてうたった04年の犯罪被害者等基本法成立や、07年の刑事訴訟法改正に伴う被害者参加制度の導入などを後押ししてきた。近年では、(1)新しい経済補償制度の確立、(2)死刑制度の維持・存置、(3)犯罪被害者の安全確保に対する取り組み、を掲げている。