文部科学省所管の統計数理研究所が1953年から5年ごとに実施している統計調査。基本的に同じ調査方法・質問項目で行われ、これによって日本人のものの見方や考え方の変化をとらえようというもの。同時に、調査・統計手法の研究や開発も行われる。対象は20歳以上80歳未満(第10次以前は20歳以上)で全国から無作為に抽出し、個別訪問による聞き取り調査を行う。質問は、「基本項目」「個人的態度」「宗教」「子供・家」「身近な社会」「男女の差異」「一般の社会的問題」「政治的態度」「日本人・人種」の9項目に分かれている。2008年に第12次調査が行われ、6398人を抽出、3302人から回答を得ている。09年7月に公表された調査結果によると、社会に対する満足度は全体で「満足」が約2%、「やや満足」が約28%、「やや不満」が約51%、「不満」が約18%だった。03年の調査と比べると横ばい状態。暮らし向きの満足度については、「満足」が約31%、「やや満足」が約51%で80%以上の人が満足と答えており、88年から微増状態にある。また、最近の生活の中での経済面での不安については、「非常に感じる」が約19%、「かなり感じる」が約32%で過半数を超え、03年の調査の約43%から8ポイント上昇した。なお、この調査結果は、統計数理研究所のホームページで確認できる。