調査対象の人のうち、たばこを吸う人の割合。喫煙者率とも言う。日本における喫煙率の調査は官民さまざまなものがあるが、代表的なものでは厚生労働省の「国民健康・栄養調査」と、日本たばこ産業株式会社(JT)の「全国たばこ喫煙者率調査」が挙げられる。国民健康・栄養調査は、毎年11月に実施されており、全国3586世帯を対象にした2007年の調査結果によると、「20歳以上で習慣的に喫煙している人で、ここ1カ月で毎日またはときどきたばこを吸っている人」は、男性39.4%、女性11%、総数で24.1%だった。男性は減少傾向にあるが、女性は横ばい状態にある。また、全国の20歳以上の男女3万2000人を対象にしたJTの調査では、09年5月時点で男性の喫煙率は38.9%、女性11.9%、総数で24.9%。男女ともに微減状態にある。喫煙率から推定される喫煙人口は、男性1957万人、女性644万人、計2601万人。国際比較としては、経済協力開発機構(OECD)が毎年、加盟30カ国の保健医療と保健医療制度に関するデータをまとめている「OECDヘルスデータ」がある。09年版によると、日本では07年時点で、15歳以上の男性の喫煙率が40.2%、同女性12.7%、総数で26%だった。OECDの平均は23%であり、アメリカ15.4%、ニュージーランド18.1%などと比較しても、世界における日本の喫煙率は依然として高い。