両手の爪の生え際をマッサージすることで、体調を整える健康法の一つ。東洋医学の鍼灸(しんきゅう)法をヒントに、日本人医師が一般向けにアレンジしたもので、安易で手軽なことから話題となった。正式には自律神経免疫療法といい、指先に与えた刺激によって、自律神経の働きを副交感神経優位に導く。すると全身のリンパ球が増えて、弱った免疫力を回復させ、病気予防や不快症状の改善に効果があるという。マッサージするのは親指、人さし指、中指、小指の爪の根本部分で、生え際の両端を反対側の親指と人さし指でつまむようにしてもむ。1回につき10秒程度で、1日に2~3回行う。少し痛いけれど、気持ちいいと感じるぐらいの力加減がよい。調査報告では、マッサージする指によっても、異なった効果が期待できる。ただし薬指だけは、交感神経を刺激してしまうため爪もみは禁忌。通常は1カ月ほど続けるうちに、体調に変化が現れるというが、あくまでも健康法なので、劇的な改善は見られないケースもある。