マンガによるコミュニケーション活動を推進するユニットのマンガナイト(代表・山内康裕)が、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の被災者を応援するために行った、マンガの寄贈活動イベント。被災地域で必要とされている物資リストの中にマンガが記載されていることを知って企画されたもので、2011年4月17日に東京都渋谷区のレンタルスペース「空き地」で開催され、有志となる参加者たちがコミックス(マンガの単行本)を持ち寄った。少年・少女向けのコミックスを中心に、被災地でニーズの高い絵本も含めて募集し、直接の持ち込みだけでなく、宅配便での送付も受け付けられた。マンガの内容についても、被災者の心情や避難所生活の環境を考え、津波や地震の描写のあるものや、過度の暴力や性表現を含む作品を避けるように配慮がなされたという。当日は、約4000冊のコミックスと412冊の絵本が集まり、ボランティアで集まった書店や取次の目利きたちが、内容のバランスを考えながら57箱の段ボールに箱詰めし、災害支援組織の公益社団法人Civic Forceが各被災地へ発送した。同時企画として、参加者が寄贈した本についての見どころやメッセージを直々に記入できる「フキダシしおり」の用意や、被災地域の地酒やスイーツを提供し、実費以外の全額を義援金とする「チャリティ酒場“かっぽうぎ”」も併催された。