大阪市浪速区にある繁華街。大阪のシンボル通天閣や串カツ屋、立ち飲み屋などがひしめく商店街ジャンジャン横丁を擁し、大阪ミナミの庶民文化を代表するエリアとされる。2012年7月3日、新世界・通天閣の開業100周年を祝う祝賀会が通天閣地下で開かれ、100周年公式キャラクターに選ばれた人気マンガ「キン肉マン」の作者で大阪出身の「ゆでたまご」(中井義則と嶋田隆司のコンビ名)の二人も駆けつけた。1903年に開かれた第5回内国勧業博覧会跡地の再開発により、12年(明治45)7月、初代通天閣と遊園地「ルナパーク」が完成。これに合わせて周辺には芝居小屋や映画館、飲食店などが集まり、一大歓楽街に成長した。しかし、43年(昭和18)火災により通天閣が焼失。新世界も45年(昭和20)の大阪大空襲で、壊滅的被害を受けた。56年(昭和31)には地元商店主らの呼びかけにより、現在の2代目通天閣を再建。翌57年度には入場者が155万人にも上ったが、73年度以降約20年近く、入場者は30万人前後に落ち込んだ。回復のきっかけとなったのは、新世界を舞台にし「マナカナ」で人気となったNHKの連続テレビ小説「ふたりっ子」(96~97年)。さらに2005年ごろからは「串カツブーム」も起こり、11年度の通天閣入場者数は122万人にまで回復した。12年は、5月23日に幸運の神様「ビリケンさん」が3代目にリニューアル。6月29日には「キン肉マンミュージアム」もオープンしている。