ニート(就学も職業訓練もしていない若年層の無業者)や長期の失業者など社会経験が少なく、すぐに一般企業に就職することが困難な人に対して、日常生活の自立や社会参加をサポートする取り組み。本格的に働くまでの準備段階として、短時間の軽作業など、可能な形での働く場を提供する。若者の生活保護受給者の急増を受けて、国が検討している生活困窮者向けの支援策、生活支援戦略の柱として注目されている。中間的就労のイメージは、(1)就労準備のための日常生活の自立支援、(2)ボランティアなどの社会参加、(3)中間的就労、(4)一般就労という段階の中の、いわば各人のステージに応じた多様な就労機会の支援と位置づけられる。例えば、京都府では、ひきこもりの若者の就労支援として、食堂での雇用やものづくりの場での技術指導に取り組んでいる。北海道釧路市では、就労型インターンシップとしてゴミの選別作業・公園管理等を実施している。また民間においても、障害者やひきこもりの若者を対象に、農業(6次産業化)での就労を提唱したり、地域の企業に協力を依頼しコーディネーターの支援の下、職場体験できる場を開拓するなどの取り組みが行われている。