地震などの災害時に、復旧のための支援物資の中継基地となったり、避難者を収容する避難所としての機能を持つ、都市公園や緑地の総称。国土交通省が中心となって整備を進めており、地域防災計画に基づき、都道府県などの各自治体によって設置される。地域防災計画とは、災害対策基本法に基づき、都道府県などが地域の実情に合わせて作成する災害対策のための計画。防災公園に備蓄倉庫や耐震性貯水槽、ヘリポートなどといった災害対策施設を設ける場合は、国の補助対象となる。防災公園は、機能によって拠点機能と避難地機能の2種類に分けられる。拠点機能には、都道府県に1カ所、または数カ所設置される「広域防災拠点」と、おおむね小中学校区単位で設置される「地域防災拠点」があり、避難地機能には、市街地火災などから避難者を守る「広域避難地」と、地域住民の集合場所などになる「一次避難地」がある。この他、緑道などは避難路として指定される。東京都は、2011年11月、同年度に新設した「高度防災都市づくり」の中間発表を行った。主な内容は、(1)大井コンテナふ頭に分散型発電施設を設置し、約60カ所ある防災公園に非常用のガス発電施設を独自に設置する、(2)木造住宅密集地域を解消する、(3)住宅を耐火構造に建て替える場合の税制優遇、(4)災害時に施設を開放する企業には、発電設備を導入する費用を補助する、など。12年6月に最終案をまとめる予定。