途上国の子どもたちにポリオ(小児まひ)やはしかなどのワクチンを贈る認定NPO法人「世界のこどもにワクチンを日本委員会(JCV)」が推進している寄付方式。2005年に福岡ソフトバンクホークスの和田毅投手が、「投球数に応じてワクチンを贈りたい」と申し出て、「公式戦で1球投げるごとにワクチンを10本、勝利投手になったら20本、完投勝利で30本、完封で40本贈る」という「僕のルール」を決めて寄付を始めた。公共広告機構(AC)がコマーシャルとして流したことでも知名度が上がり、建設会社がトンネルを1m掘るごとにワクチンを2本、ドーナツ店で包装紙が節約できたら1本、高校球児がヒットや奪三振の数に応じて寄付するなど、各方面に広がりつつある。JCVは1994年に発足。2007年にはミャンマー(ビルマ)に130万本、ラオスに38万5000本のワクチンと注射器計41万8000本を贈っている。