東京消防庁に所属する消防救助機動部隊(Fire Rescue Task Forces)の愛称。1995年の阪神・淡路大震災を踏まえ、通常の消防隊では対応困難な状況下でも、迅速な救助・消火・救援活動ができるよう、翌96年に創設された。高度な救助活動の訓練を受けた隊員が配置され、震災対策用救助車、特殊救急車や大型重機類、各種探査機等を備えている。2004年の新潟県中越地震の際、土砂崩れに巻き込まれた親子の救出活動に当たる様子がテレビ中継され、注目を集めた。また、11年3月11日の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)による福島第一原子力発電所(福島第一原発)の事故の際にも、ハイパーレスキュー隊を中心とする緊急消防援助隊(Emergency Fire Fighting Aid Units)が放水活動に当たるなど、各地の災害現場で活躍している。