第一三共ヘルスケア株式会社(本社・東京都中央区)から、2011年1月に発売された錠剤タイプの解熱鎮痛薬。一般名をロキソプロフェンナトリウム水和物といい、幅広い効用をもつ非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)に分類される。もともとは1986年に医療用医薬品「ロキソニン錠」として登場したが、優れた有効性と安全性が認められ、薬店やドラッグストアで買える市販薬となった。ただし発売後4年間は、購入時に薬剤師による説明が必要な第1類医薬品に位置づけられている。炎症を鎮めて腫れや痛みを和らげ、熱を下げるはたらきがあり、頭痛、月経痛、歯痛、神経痛、肩こり痛など全身の様々な痛み、悪寒や発熱時の解熱によく効く。成分が体内で吸収されてから活性型に変化し、効果を発揮する仕組みのプロドラッグ製剤なので、即効性があり胃への負担も少ない。眠くなる成分も含まれていない。15歳以上の成人のみ服用可能で、用法は1回1錠、1日2回まで。再度症状が出た場合は、4時間以上の間隔をおいて3回目を服用できる。15歳未満、出産予定日12週間以内の妊婦、飲酒をしている人、血液の病気がある人、医療機関で特定の治療を受けている人は服用できない。月刊誌『日経トレンディ』(日本経済新聞社)が2011年11月に発表した「ヒット商品ベスト30」で、9位にランキングされた。