「環境省花粉観測システム」の愛称。花粉などによるアレルギー性鼻炎、いわゆる「花粉症」に悩む人々に、花粉の飛散状況をWebサイトを通じてリアルタイムで知らせるシステム。2003年から試験運用を開始し、05年に愛称を「はなこさん」と命名して本格稼働した。 毎年ほぼ2~5月の花粉飛散期に、関東・中部・関西地域の山間部と都市部に設置した花粉自動計測器のデータを分析して個数を数え、1時間平均の花粉数で表示している。花粉飛散数の目安は、多くの地域では4つのランクに分けられる。1立方cm当たりの1日間値で、10個未満が「少ない」、10~30個未満が「やや多い」、30~50個未満が「多い」、50個以上が「非常に多い」。ここ数年の東京では、過去10年間の1シーズンの総飛散量は平均3584個(1立方cm当たり)であるが、観測史上1、2位と予測された05年は、前年比の約7倍の花粉濃度を示した。07年の総飛散量は、地域により平年並から平年の20%程度になると予測している。