インフルエンザウイルスの一つ。2009年1月27日、国立感染症研究所はAソ連型が08年から09年にかけての冬のインフルエンザ流行の主流になりつつあると発表。Aソ連型のほとんどが、インフルエンザ治療薬「タミフル」に対する耐性を持っていることが明らかになった。同研究所の調査では、09年1月18日までに全国の患者776人から検出されたウイルスは、Aソ連型が53.2%、A香港型が36.2%、B型が10.6%と、Aソ連型が最多だった。さらに23都道府県のAソ連型患者121人について調べたところ、1人を除いて全員のウイルスが耐性化していることが分かった。インフルエンザ治療薬としては、タミフルのほかに「リレンザ」などがあり、厚生労働省はタミフルが効かない場合はリレンザを使うよう、医療機関に呼びかけている。Aソ連型という名前は、A型のウイルスで、1977年に旧ソビエト連邦で初めて特定されたものであることに由来する。