環境や資源の持続可能な利用に配慮した漁業で獲られた魚・水産物につけられる「海洋管理協議会(MSC Marine Stewardship Council)」(本部・イギリス)が発行する国際認証ラベルのこと。2008年9月19日、京都府舞鶴市の京都府機船底曳網漁業連合会のズワイガニ漁とアカガレイ漁が、アジアで初めてMSCの認証を取得した。MSCは、1997年に環境保護団体の世界自然保護基金(WWF)などが設立した非営利の国際組織で、乱獲や海鳥などの混獲による生態系の破壊を防ぐため、専門家が漁業者を審査し、基準を満たしていることが認められれば、認証を受けることができる。認証を受けた漁業者は、水産物やその加工品に、海の自然を守って作られた製品である証しとなる「海のエコラベル」を付けて販売することができる。2008年7月時点で、世界39カ国、のべ1690品目の商品が、「海のエコラベル」付きで販売されている。