ETC車載器を新たに導入する自動車保有者に、高速道路交流推進財団が費用の一部を助成する制度。購入のほかリースも対象で、自動車用品店などに備えられた用紙で申請する。制度の利用者には、(1)ETC車載器本体価格、(2)車両情報を登録するセットアップ費用、(3)取り付け費用、の合計額から四輪車で5250円、二輪車で1万5750円が差し引かれるが、残額の支払いに、返済期間2年以上、支払い回数2回以上の分割を利用することが条件となる。2008年10月の追加経済対策に盛り込まれた、09年3月から2年間実施される高速道路料金の引き下げが、対象をETC利用者に限定していることに伴う措置で、財団の保有資産が財源に充てられる。財団は当初、助成期間を09年3月12日から同月31日までとしていたが、希望者が殺到し全国の店舗でETC車載器が品薄となったことから、期間の延長を発表。四輪車で上限95万台、二輪車で上限5万台に達するまで助成を継続するとした。ノンストップ自動料金収受システムとも呼ばれるETC(electronic toll collection system)は、高速道路の料金所で停止せずに料金を支払うことができるシステムで、料金所周辺の渋滞緩和などを目的に導入されている。