イタリアの民間高速鉄道、ヌオーボ・トラスポルト・ビアッジャトーリのこと。フェラーリの会長ルカ・ディ・モンテゼーモロらが出資して2006年に設立された。イタリアには、旧国鉄傘下のトレニタリアが運営する高速鉄道があるが、民間ではNTVが初となる。北部のトリノからミラノやローマを経由して南部のサレルノまでの路線と、北部のべネチアから中部のローマまでの2路線で、9都市を結ぶ。11年12月13日、NTVが高速列車「イタロ」を公開。車両は、フェラーリを思わせるような赤の流線形で、フランスのアルストムの最新高速列車「AGV」を基に作られている。11車両で全長200メートル。時速300キロで運行し、ミラノ~ローマ間を約3時間で結ぶ。座席は、本革張りで約450席。無線LANによるインターネット接続ができるほか、全車両でテレビの視聴が可能。また、天井に設置されたモニターで映画を見ることができる車両も用意されている。12年春に運行開始予定。