自宅に押しかけて、強引に貴金属などを安値で買いたたく、いわゆる「押し買い」を規制する、改正特定商取引法(改正特商法)の通称。2012年8月10日に衆議院本会議で可決、成立した。公布から半年以内に施行される予定。押し買いは、貴金属などの相場との差額を狙った悪質商法で、近年、特に高齢者を中心に被害が急増している。特定商取引法は、これまで消費者が売る側になった場合の被害については対応できなかったが、今回の改正で業者への契約書交付を義務づけ、8日以内のクーリングオフを適用した。また、買い取りを依頼していない消費者宅への訪問や買い取りの持ちかけも禁止される。対象も貴金属に限らず、すべての物品とした。