授業や生徒指導、学校運営などで中心的な役割を果たす教員のリーダーや、より実践的な指導力を備えた新人教員を養成する目的で、新設される専門職大学院。標準は2年制で、大学学部の新卒者だけでなく、現役教師や、教員免許を持たない社会人なども受け入れる。修了時には、「教職修士(専門職)」の学位が与えられる。2007年11月27日、文部科学省の大学設置・学校法人審議会が、08年度に全国で、国立15校、私立4校の計19校の設置を認可した。設置の背景には、近年の学級崩壊や、指導力不足教員の増加の問題があり、教育の現場で指導力を発揮する「スクールリーダー」の養成が期待されてきた。一方、認可された19校でも、08年4月に開講するにあたって、「留意事項」として、カリキュラムなどへの改善点の指摘が相次いでいる。