太陽光の反射率を高めて蓄熱を減らす「涼しい屋根」のこと。白など淡い色の部材や塗装、あるいは高反射率塗料を使用する。都市部が暑くなるヒートアイランド現象の緩和に加え、冷房使用の低減による二酸化炭素排出量削減という地球温暖化対策にもなる。アメリカでは2010年7月19日、エネルギー省がクールルーフ推進策を発表し、各地の連邦省庁ビルの屋根を順次、白くしていく計画を打ち出した。またクールルーフには、植物の蒸散作用を利用して温度を下げる屋上緑化も含まれる。日本では、東京都が05年度から3カ年事業として、屋上緑化を含めたクールルーフ推進事業を実施するなど、自治体による取り組みが進んでいる。