児童が小学校の授業の終わったあとの放課後や休校日など、保護者が仕事から戻るまでの時間を過ごす施設の総称。指導員がおり、遊びや宿題などが行える場を提供する。学童保育の他、学童クラブ、児童クラブなど地域によってさまざまな呼ばれ方をしており、2007年より開始された文部科学省と厚生労働省の共同事業「放課後子どもプラン」では、放課後児童クラブと呼ばれている。学童保育は、1997年に成立した改正児童福祉法により「放課後児童健全育成事業」として初めて法制化された。実施主体は市町村、社会福祉法人、NPO法人などさまざま。対象の児童は、「保護者が労働等により昼間家庭にいない、概ね10歳未満(小学校1~3年)の児童」とされているが、必要と思われる児童については年齢制限を設けず、実施主体の判断に任されている。実施施設も、学校施設の利用から児童館、公民館、学童保育専用施設まで多岐にわたっている。厚生労働省の調べでは、2010年5月1日時点での学童保育数は全国で1万9946カ所あり、登録児童数は81万4439人。同施設がある市町村は1580で、全市町村の90.3%にあたる。