気象病とは、気象の変化によって発症したり、症状に影響が出たりする病気のこと。たとえば、低気圧のときに、神経痛やリウマチの症状が悪化する、気管支ぜんそくの症状が出る、などの例が挙げられる。また、寒いときに多い脳卒中や心筋梗塞、暑いときに発症しやすい熱中症なども気象病とされる。短期の気象変化によって起こる気象病に対し、季節の変化に関係がみられる病気を「季節病」と呼ぶが、両者に厳密な区別はない。生物と大気環境の関係について研究する学問を「生気象学(Biometeorology)」といい、特にドイツをはじめとするヨーロッパ諸国で盛んである。