自宅の空き部屋などの生活空間や、個人事務所のスペースの一部などを、さまざまな人が集えるセミパブリックな場所として開放する活動、もしくはその拠点のこと。大阪市の民間団体「事編(ことあみ)」の代表でアーティストのアサダワタルが2008年秋に発案し、この活動を提唱している。不定期のホームパーティーや趣味の教室といったものから、私設の図書館や博物館、ギャラリー、カフェ、共同育児ハウス、興味があるテーマで勉強会を行う和室大学、トークショーや演奏会の開催など、分野や世代を問わず、自由なアイデアを盛り込んだ多様な取り組みが、全国各地で広がりつつある。11年3月11日に起きた東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)以降、“いざという時”の地域のつながりや近所づきあいが再認識されるなか、都市での新しいコミュニケーションの形として注目を集めている。